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八丁堀のランチ風景

2015/11/27  ステーキなワイン日記 八丁堀

ひさびさのランチにまつわるお話

DE ICHIBA のランチタイムは「お肉なランチ」を謳っていますが、

週替わりのパスタもご提供しています。

季節の食材を取り入れながら、オイル系・トマト系・クリーム系の

ソースを使い分けて楽しんでいただいています。

 

ところでこの「パスタ」。

すっかり日本の食卓でもおなじみですが、

私もあまりその始まりについて考えたことがありませんでした。

なんと紀元前4世紀のエトルリア人

(古代ローマ以前に現在のトスカーナ地方に文明を築いた人々)の

遺跡からパスタを作るための道具が発掘されているそうです。

古代ローマ時代のパスタ ラガーナ(lagana) は揚げたり焼いたりした後に

肉・ミルクと煮込んで食べられていました。

また、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の頃には、

お金持ちの食べ方として砂糖や高価なシナモンなどの香辛料をかけて

食べていたということです。

現在のパスタ料理に近いものが出来上がったのは13世紀初頭のようで、

1224年8月2日付のジェノヴァの公正証書の中にそのような記述が残っているそうです。

なぜ公正証書なのかはわかりません。

 

16世紀に入るとナポリで飢饉の備えとしての乾燥パスタが生まれます。

さらに、庶民の食べ物として普及していたパスタは素手でつかんで持ち上げ、

下から口を開けて食べるという現代では考えられない食べ方でしたが、

庶民文化をこよなく愛したナポリ王国の国王フェルディナンド4世によって

パスタだけではなく西洋料理にとって欠かせないあるものが発明されました。

18世紀後半、フェルディナンド4世は庶民が食べていたパスタを

毎日宮廷での食事に供することを命じました。

しかし王侯貴族のような人たちがまさか庶民の様に手づかみで食べるわけにもいきません。

ましてや妃であるマリア・カロリーナは名門ハプスブルク家出身で

そんな下品な食べ方を到底認めるものではありませんでした。

そこで工学エンジニアであるチェーザレ・スパダッチーニが王のために考案したのが

「4本歯」のフォークなのだそうです。

それまで肉など切る時の補助的な道具だったフォークは

2本歯でしかもその歯は長く口に入れるには危険極まりない代物でした。

スパダッチーニは歯を4本にしてパスタをからめ易く、短くすることで安全なものに改造したのです。

現代の弓なりの歯をしたフォークはドイツで発明されたそうですが、

まさに「必要は発明の母」の如く、

フォークはフェルディナンド4世の飽くなき食へのこだわりから生まれたようです。

 

最後に…

パスタといえば欠かせないのがトマトソース。

大航海時代に新大陸kあらもたらされたトマトを

植物学者であるアンドレア・マッテイオーニという人が

初めてパスタソースとして作ったのが1554年のことだそう。

なんで学者先生なのかはまたしてもわかりません。

その後17世紀末になって料理人アントニオ・ラティーニの考案による

「スペイン風トマトソース」によって広く普及すようになったとのこと。

 

DE ICHIBA のお肉ももちろんですが

たまにはパスタはいかがですか?

コラージュ