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激動の時代を乗り越えたワインを東京・八丁堀からご紹介

2017/09/25  ステーキなワイン日記

秋の長夜は八丁堀で、ワインのストーリーをしっぽりお楽しみください。

 

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東京・八丁堀で肉とワインに溺れる店デイチバです。

激しい暑さもすっかり鎮まり、秋が深まりつつあります。

めまぐるしく移り変わる季節に、物思いにふけりたい時間もあるのでは?

今回は、店長・星野がお薦めのワインのなかでも、激動の時代を乗り越えた物語のあるワインを紹介します。

前回の物語のつまったワインについての記事も合わせておすすめです。

http://deichiba.com/?p=1926

元医師・ドイツ人の覚悟のワイナリー「マッカリオ・ドリンゲンベルク」

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ワイナリー名:マッカリオ・ドリンゲンベルク

カテゴリ名:ロッセーゼ・ディ・ドルチェアクアDOC

ワイン名:ルヴァイラ

製造年:2014年

品種:ロッセーゼ

産地:リグリーア(イタリア)

提供価格:6,800円

 

ワイナリー名のドイツ的な響きにピンと来た方もいらっしゃるのではないでしょうか。
マッカリオ・ドリンゲンベルクの作り手は、ドイツ人です。
しかし、そもそもこのワイナリーは、マッカリオ家というイタリアの古いワイナリーです。

そこにドイツ的な響きが加わっている点に、ワインのストーリーがこもっています。

それは、90年代初頭のことでした。
マッカリオ家の令嬢と、ドイツ人医師だったドリンゲンベルク氏は恋に落ち、結婚。
しかしマッカリオ家の当主が急死。

ドリンゲンベルク氏は悩みました。
「イタリア統一の頃から続いてきた伝統のあるワイナリーを、簡単に廃れさせていいものだろうか?」と。

そしてドリンゲンベルク氏は、医師の仕事を捨て、全く未経験のワイン作りの世界へと足を踏み入れます。
マッカリオ・ドリンゲンベルクという不思議な銘は、夫妻のファミリーネームに由来しているのでした。

その後、イタリアのワイン界では最高権威と言われる「カンヴェロ・ロッソ」という専門誌で、最高賞を獲得するに至ります。

ドリンゲンベルク氏の覚悟は、並大抵のものではなかったでしょう。
医師という職を捨てるという意味だけではありません。
マッカリオ家の畑は、傾斜のきつい土地にあります。
機械をつかった管理ができないので、ぶどう栽培には大変な労力がかかるのです。

加えて、伝統の重み。
例えば、今回紹介するルヴァイラのぶどうの木は、なんと樹齢100年以上。
イタリアワイン断絶の危機を起こしたフィロキセラ流行の後のメモリアルな木です。

ドリンゲンベルク氏の覚悟のもとでつくられるワインは、とても個性的。
ミディアムフルボディのしっかり目の味わいでありながら、澄んだ味わい。
そして、どことなく感じるハーブの香り。
とても爽やかな、秋風の吹く今頃にぴったりなワインなのです。

デイチバでは、「変わったワインないの?」と聞かれたら、ルヴァイラをお薦めしています。
飲んだお客様からは、「面白いワインだね!」という評価をいただいています。

リフレッシュしたい気分の秋の夜の、最初のワインに是非どうぞ。

あのファルネーゼが救済したワイナリー「ヴィニエティ・デル・ヴルトーレ」

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ワイナリー名:ヴィニエティ・デル・ヴルトーレ

カテゴリ名:アリアニコ・デル・ヴルトゥーレDOC

ワイン名:ピポリ

製造年:2014年

品種:アリアニカ

産地:バジリカータ(イタリア)

提供価格:3,900円

火山の麓の町・バジリカータ州アチェレンツァでは、ぶどう作りが盛んでした。
ところがある年、農業協同組合が破綻。
ぶどうの売り手がいなくなるという事態が生まれました。

それでも、ぶどう作りを愛するアチェレンツァの農家は、ぶどう作りを続けます。

2010年、平均樹齢60年以上を誇るアチレンツァのぶどうの品質に気がついたかのファルネーゼが、ワイナリーに出資。
現在のヴィニエティ・デル・ヴルトーレの誕生です。

ピポリの特徴は、凝縮感のある味わいです。
ドッシリでもなく、シッカリでもなく、ガッチリという印象です。
バランスがとても良いので、飲み飽きがこないのです。
店長・星野も、ここ数年間、飲み続けるほど。
フルボディのリクエストをいただいたときには、このワインをすすめるようにしています。

肉とワインで明日を頑張るエネルギーを

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今回は、ちょっとやそっとの事件にはへこたれない、ガッツのあるワインを紹介しました。

秋は気候が不安定なので、調子も不安定になります、

デイチバのある東京・八丁堀は、オフィス街なのですが、浮かない顔の方も多いようです。

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「なんとなく気分が乗らない……」と悩んでいたら、ガッツのある物語を秘めた今回のワインを飲んでみては?

ワインに合わせるのは、上写真のTボーンステーキがお薦めです。

美食美酒に浮世の憂さをパッと晴らして、明日の元気を蓄えましょう。

東京・八丁堀の肉とワインに溺れる店デイチバでした。